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三宅町福祉・人権対策事業実施報告
NPOなら人権情報センターは、三宅町より委託を受け、基本的人権を守り、あらゆる差別を許さない人材育成や青年の人材を発掘するために多種多様な講座や 研修を行いながら、地域のリーダー育成を行っています。また、地域へ人権情報の発信と人権侵害に対する総合相談・啓発など取り組んでいます。

新年のご挨拶

 新年開けましておめでとうございます。
今年の冬は暖冬だと言われてはいますが、寒さが骨身に応えます。そんな中いかがお過ごしでしょうか?体調を崩してはおられませんか?暴飲暴食していませんか? 昨年は皆様方の暖かいご支援でいろんな行事も無事終える事ができました、本当にありがとうございました。新年も引き続きご支援をお願いすると共に、皆様のご健康を願い新年のご挨拶申し上げます。
 

第3回人権学習推進講座報告

 11月17日(火)10時から三宅町中央公民館において第3回 人権学習推進講座を開催しました。
講師には、三宅小学校で21年間教鞭をとられた広瀬よしこ先生をお招きしました。先生の“いじめ問題”の現状やとらえ方、ご自身の体験を交えた事例紹介から“子育て”などの熱弁に、参加者の皆さんも話しに聞き入るという有意義なひと時となりました。
 先生は、子どもの姿からとして、“いじめ”は、
① 優秀、強弱などの力関係でおこるもの
② 集団群衆心理としておこるもの
③ 個別の事情の複雑化でおこるもの           
というパターンがみられると話されました。
 また、子どもが捉えている“いじめ”と大人が考えてる“いじめ”にはズレがあることや、子どもが捉えている“いじめ”には、自分にとって都合が悪いことも含まれていること。子どもがいじめと感じる多くの場合は言葉によるものであること。その理由として、子どもを取り巻く言葉環境が乱れていることが原因になってないかと考えていると話されました。
例:短縮化(プレステ、天ジャス等)、抽象化(ビミョウ、やばい等)、新造言葉(キモイ、ウザイ等)
 先生によると、子どもたちは、ごく普通にそれらの言葉を使い、相手を攻撃する中身のあるものであろうとも罪悪感は見られない。すなわち、そのような環境の中で、子どもたちの道徳性が明らかに低下しているとも話されました。
 
 加えて、年齢別死亡者数(年代別で亡くなられた方)から考えるとして、
① 10才~14才 自死(自殺)が3位
② 15才~19才  自死(自殺)が1位
③ 20才~24才  自死(自殺)が1位
④ 25才~29才  自死(自殺)が1位
⑤ 30才~34才  自死(自殺)が1位
⑥ 35才~39才  自死(自殺)が1位
※ 総務省統計局2週間調査(平成22年度調査)という事実をどれだけの人が知っているのか?
と話され、参加者全員が大きな衝撃を受けました。特に、②③④の第2位が不慮の事故だということ、①で急速に自死(自殺)が増えつつあることを知るべきだと話されました。
 最期に先生は、☆“いじめ”に特効薬はない! しかし、何かあった時には、黙ってギュッと抱きしめてあげる事が大事
             ↓
 今の子どもたちが求めているものは、
☆ もっと見て、もっとわかって、もっと愛して
☆ だけど、ほっていてね!
というものです。ですから、バランスが大事です。
と話され、参加した方々も全員がうなずかれていました。
 まとめとして、“いじめ”をなくす事はできないかもしれない。しかし、“いじめ”をする事が愚かなことだ!という文化を広げて行けば…。つまり、みんなが文化として認識できるようになれば、
○ いじめる側→やることがしんどくなる
○ “いじめ”られる側→強くなれる
と考えていると提案されました。今回の広瀬先生のお話は“いじめ”という切り口でしたが、人権を考える上で非常に貴重なお話をしていただきました。 
 なお、できれば引き続きお話して頂ける機会を考えてほしとの声を頂いておりますことも追記し講座の報告します。
 

第24回生き活き交流祭の報告

 11月7日(土)・8日(日)にかけて、三宅町つながり総合センター・三宅町文化ホールにて、生き活き交流祭を行いました。開催にあたっては、三宅町・三宅町教育委員会・三宅町町議会・人権推進協議会の後援をいただき、22団体、個人で構成します実行委員会のみなさまのご協力を頂き、地域の交流の場として盛大に開催することができました。本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。
夕べの集い  11月7日(土)つながり総合センター
今年は午後6時開催ということもあり、豚汁とおにぎりを」用意しました。記念講演は、奈良県宇陀市大宇陀に勤務する教員・保育士、そして在住する教員(結成当時)で、結成された「かぎろひ夢バンド」の皆さんに来ていただき音楽を通して人権を考えるミニコンサートを開きました。
みんながよく知っている竹田の子守歌やふるさと・上を向いて歩こう等歌や演奏そして教育に関わってのトークを交え、また手話を教えてもらう等、楽しく時間をすごしました。
 

生き活き交流祭  11月8日(日)三宅町役場前駐車場他

今年の生き活き交流祭は昨年に続き天候に恵まれず雨天の中行いましたが、たくさんの方々が参加してくれました。出店はお決まりの焼きそば・みたらし団子・かやくご飯・チヂミ等たくさんの食べ物屋さんが並び、花の苗やバザーと大盛況でした。また、展示では三宅幼児園の子どもによる絵画、高齢者の個人作品と共同作品。ぽかぽかは、みこし・かかし・壁面と日常みんなで作った作品を展示していただきました。
 午後からは文化ホールで文化交流を開催しました。今年のオープニングは華鼓の和太鼓演奏で始まり、開会行事の後、三宅児童館の児童ら南中ソーラン・手話コーラス、三宅幼児園児の和太鼓や高齢者との交流をはかる伝承遊びを披露。ひまわりの和太鼓演奏、with Buddy Crackのヒップホップダンス等日頃の活動 をしていただきました。会場からはみなさんの楽しく元気な姿に大きな拍手が鳴りやみませんでした。最期に、地域劇団かいほう塾より、沖縄の辺野古での闘い訴えるため、18年前から続く辺野古の海を守るたたかい。4000日を超える座り込み、その中で人々が強く優しく命を輝かせてきたこと、子どもたちの未来に何を残してやれるのかを共に考えようと力強く演じてくれました。
 
ドメスティックバイオレンスをなくすために
あなたは一人じゃない 28

性暴力被害の実態

「日本は安全だから、レイプなんて起きていない」―ほんとうにそうでしょうか。
内閣府がおこなった調査によると、女性の15人に1人は異性から無理やりに性交された経験があると回答しています。性暴力とは、性を手段に相手の意に反して行う言動すべてをさしています。相手を貶め、モノ扱いし、思い通りに支配することが目的で、性的欲求が原因ではありません。
性に関することはタブーなこととされ、それでなくても語りにくいものです。ましてや性暴力被害を受けた女性も男性も、恥辱感や罪悪感を抱えながら自分を責め、その痛みや苦しさを語ることができませんでした。しかし、語らなかったのではありません。人は聴いてもらえる場があってこそ語れるものです。社会は、性暴力を加害者の問題ではなく、被害者の「落ち度」にすり替えて被害者の声を聞いてきませんでした。「そんなに嫌だったら逃げられるはず」「死ぬ気で抵抗したら防げる」「本当のことなら警察に訴えるはず」というような、被害者の心理を理解することのない意見は今なお根深くあります。このような被害者非難する言動は、二次被害(セカンドレイプ)とよばれています。
被害者は悪くありません。悪いのは加害者です。次号から、内閣府の調査結果と被害が与える心身への影響を示しながら、性暴力への間違った思い込みストーリー(「強姦神話」)について、詳しく検証していきます。
 

お知らせ

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